2強ムードから1強ムードに成って来たセレクトセールだが今年ほどその一色ムードを強烈に感じた。
出品される馬造りまでがお色併せの様なムード造りに昔の「当歳市場」の様な殺気だった面影は無くなったし、入札には談合が付き物とは言うが、今年のセレクトセールほど競合無しにスムーズにハンマーが進んだセールも珍しいと言えるだろう。
「取るか、取られるか」の馬喰の戦いがセリ市場での目玉だったし、落札までの駆け引きは一冊の長編サスペンスドラマを書けるほど奥が有ったものだ。
先週は青森八戸で伝統の八戸市場が有ったが、青森産馬だけでは市場が盛り上がらないと言う事で、今年は新ひだかからの出品もあり、レコードを更新した様だが、それでも1頭当たりの平均価格は330万円程度だった。
JR馬のリストを作る上で各地の市場はJR馬の命でも有る訳だが、1億数千万円の馬が青森産馬の数百万円の馬にコロコロ負ける実態をこのブログで散々立証して来た。「馬は値段では走らない!!」が私の格言でもあるが、今週末函館の新馬戦はそんな一戦に成りそうである。
気が付いた人も居ると思うが、今年のセレクトセールの出品馬は骨格と肉付きのバランスに違和感を感じる馬が多い気がしたが、これも作物不良の影響なのだろうか・・・
牧草までもが海外に頼る時代になる事が噂はされてはいたが、外来種のクローバーと日本のクローバーとではメン玉と〇〇玉の違いが有るほどミネラルが違うとされている。
全兄弟でも飼葉によって馬の質が変わるし、飼葉の配合を企業秘密にする位、大事な要素だし、食の大事さは人間だけでなく、生きているもの全ての命に関わる問題でもあるのです。
尚、このブログの内容は(株)ルート66のホームページにあるブログ競馬コーヒータイム発行人の許可を得、ここに記載する運びとなりました。従って競馬コーヒータイムの内容と酷似している事をご理解下さいますよう宜しくお願い致します。
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